PoohSunny's blog

生きるために食べるのか、食べるために生きるのか。

方針とかテーマとか言ったらそれはだいたい既存へのアンチテーゼである

下記を久しぶりに読んでいて、思ったことなど。

i2key.hateblo.jp

お仕事で、今期の方針とか、テーマとかを設定して共有したりするわけですが、だいたいそれって既存のパラダイムへのアンチテーゼを書くよなと。
そりゃ「このまま行くぞー!」とは基本的に書かない(書くこともあるけど)

何か変えたい、ここではない行きたい方向があって、そこへ行くぞー!って周りをアジっていくために書いているわけなので、それは今チームや組織に流れている自然なフォースに抗うためにメッセージを投じるわけです。
ここで気をつけないといけないのは、そのメッセージの受け手が「そのフォースの中で生きてきた人」なのか、「新しいフォースで生まれた人」なのかという出自の情報だと最近思っています。

極端な例ですが、
例えばあるチームが品質担保のために過剰にテストしていて、そのフォースを変えたくて「テストよりも機能を多く、早くリリースするのだ!」と方針を共有したとします。
最初、そのチームには期待する効果を産むかもしれません。しかし、その文化が根付き出したタイミングで、新しくそのチームに人がジョインしたら?
そしてそのジョインした人がソフトウェアテストを一度もしたことがなかったら? 気づいたらバグだらけの製品を生み出していた、なんてことになりかねません。

なので、新しいメンバーが入ってきてくれるときは、自分の発している明示・黙字のメッセージを見直すべき時なんだと思っています。
4月になり、新人も入ってくる頃でしょう。組織やチームのフォースの潮目が変わるかもしれません、自分のメッセージ棚卸してみませんか。