PoohSunny's blog

生きるために食べるのか、食べるために生きるのか。

タスクボードで手戻りを見える化したい(のでスプレッドシートに書いてみた)

発端

なんだか手戻りが多そうなんだな、と思うことがあって、なんとかそれを可視化したいなと思ってスプレッドシート見える化してみました。 雑なやり方だったけど効果があったのでメモしときます。 もっといいやり方知ってる人いたら教えてください。

やったこと

前提

これができてる必要があります。

  • 開発の各ステップが分かれている(タスクボードが運用されているならそうなっているはず)
  • 各ステップから次のステップにいつ移動したかが追える(私はJIRAでこれをやっていたのでステータスの変更で追えた)

作ったもの

f:id:swimming_pooh:20171130111111p:plain

これだけだと意味わからないと思うので補足説明します。

何を書くか

このルールに則って書くだけです。

  • ステップが進むごとに、そのステップに入った日時をプロットする。
    • この例ではスプリントの何日目かをプロットしています。
  • もし手戻りがある(ステップが前に戻る)場合は、その案件の行を追加し、戻ったステップのところに日時をプロットする。

何がわかるか

この図からは

  • 手戻りの多い案件がわかる
    • 行数が多いのがそれなので
  • 手戻りによってどのくらいリードタイムが伸びたのかがわかります
    • 手戻ったところのステップと、そのステップを最終的に通過した日がわかるので

がわかります。図を書き足すとこんな感じ。

f:id:swimming_pooh:20171130112702p:plain

この例だと、

  • 案件A
    • コードレビューでめっちゃ手戻ってる
    • これによってリードタイム3日伸びてる
  • 案件B
    • 最後の受け入れで手戻った
    • 結果もう一度受け入れに行くまで+5日かかった

あたりがデータから読み取れます。

効果

手戻り多っ!という共通認識

これを見せると、ほぼ確実に、A案件の手戻り多い!と言います。共通認識の構築にバッチリ。

リードタイム観点で、自分たちの行動を振り返れる

例えば、コードレビューの行ったり来たりで、3日リードタイムを失うのって良いことなんだっけ?と言った議論ができます。

ペアプロやモブプロした方が早かったんじゃ?と言ったことが感覚的に出てくるので、そう言ったTryも出て来やすくなります。

また、大きな手戻り(ステップを大きくまたぐもの)があった場合に、それによるダメージの大きさのインパクトが伝わります。それによってどうしたらこれ前ステップでなんとかできるかな、と考えるきっかけになっています。

まとめにかえて

カンバン運用していたりすると、手戻りの可視化、改善ってラインストップで防いでいると思います。ただしラインストップは、初めてやる場合は心理的負担が高いと思います。その手前でこう言った形で手戻りを見える化できると、その観点でのカイゼンに目が向くのでやってみてよかったな、と感じました。