Scrumは、おバカさんでも、うまくいく
私はScrum好きです。でもなぜScrumなぜ好きなの?っていうとタイトルの通りです。
どういうことか。
まずはこれを見てみてください。Scrum生みの親 Ken Schwaberのプレゼンテーションです。 最初は認定スクラムマスター研修でみた気がするのですが、以来時々みています。 13分33秒くらいからが好きなところ。
14:22くらいからを特に話題にしたいので、雑に日本語にします。
スクラムはおバカさんともうまくいきます。 おバカさんを集めグループを作ったとしましょう。 コンピュータサイエンスやソフトウェアエンジニアリングの技術を学んだことはないでしょう。 お互いを嫌っていて、ビジネスドメインを理解せずツールも使い慣れない。 そうすれば毎インクリメントで「ゴミ」ができます!(会場笑い)
こんな感じ。でもこの後がとても興味深いです。
これは良いことです! あなたは毎スプリントの終わりに、自分たちがどこにいるのかを知りたかったはず。 (中略) 透明性です。つまり全ての人が、今どこにいるのかをいつも知っている、という状態です。
そっか。これが透明性の確保ということなのか、というのが最初にみたときの感想でした。 最終的には価値を出すのにコミットするためですが、そのための方法として検査、適応、透明性を確保する。この無理のない感じが好きです。 以来、これがScrumを導入しようとするときの私の一番のモチベーションになっています。
おまけ:心理的安全性の確保
透明性を実現しようとすると、とっても大きなマインドチェンジが必要になると経験上思っています。 それは、「うまくいかなかったことでも積極的に明らかにしていく」ということです。
誰だって失敗談をせっせと話すのとか、うまくいかなかったこと、苦しかったことを共有するのは心理的にも辛いと思うんです。
でも、それをすることでチームの現在地がわかる、なので安心して共有していきましょ! という空気作りするのがとても大事ですし、導入時はそこに気を遣っています。今だと心理的安全性の確保とも言えるかもしれません。
透明化して安心して改善していける強いチーム作っていきましょう。